今日も元気にユズリハ
なんて素敵な響でしょう
このひとことで笑顔になれます
開催のご案内
55年前は高校生、玉川の丘で出会い、今年は古希を迎えます。
物作りが好き、オリジナリティーを追い求め、何やら楽しいことに鼻の利く好奇心豊かなメンバーです。2016年にスタートし今年は4回目。作品は、前進?それとも・・・皆様にも御覧いただき、共に楽しいひと時になれば幸いです。
日時:2023年11月14日(火)〜18日(土)
14日 13:00-17:00/15-17日 10:00 - 17:00/18日 10:00 - 16:00場所:清川泰次記念ギャラリー内区民ギャラリー
東京都世田谷区成城 2-22-17 <地図>
TEL: 03-3416-1202
小田急線「成城学園前」駅南口徒歩3分
※専用駐車場なし
<ご来展のお客様へのお願い>
発熱や咳など体調がすぐれないお客様は来展をご遠慮ください。
会場での事故及びお手回り品の紛失には責任を負いかねますので、ご了承ください。
不測の事態により時間を短縮もしくは開催を中止させていただく場合がございます。
展示物の関係上、祝花につきまして謹んでご辞退申し上げます。
お車でのご来館はご遠慮ください。
鈴木 登氏 作品集刊行のおしらせ
(2022年2月5日より、Amazonにて限定販売)
Noboru Suzuki Art Book 1
1953-2011
1953-2011
出版社:NextPublishing Authors Press
発売日:2022年2月5日
オンデマンド (ペーパーバック):96ページ
判型:A4(21 × 0.58 × 29.69 cm)
価格:¥2,600(税込)
2011年1月に逝去した画家、鈴木 登氏の初作品集です。氏が残した膨大な作品を分類整理し、代表的な作品を中心に掲載いたしました(127点)。掲載作品の選定は、作者の意向を踏まえておこないたいところですが、残念ながらそれは叶わぬことであり、その作業については、故人にゆかりの方々の協力を賜りました。
氏の作風や題材は、風景画、人物画、静物画、抽象画、ポップアート、エロティカと多岐に渡ります。また彩色において、非常に微細なマスキング加工を何回も重ねる技法を多用しており、一見すると単色無地であるが、作品に近寄って見ると、緻密で気の遠くなるような反復で構成されている様に息を飲みます。なぜそのような技法にこだわったのか、もはや知る由もありませんが、残された作品群から、氏の狂気ともいえるような美への探求心を伺い知ることができるのではないでしょうか。
また、ほとんどの作品について題名や制作意図の記録がなく、そういった事情から、各作品の題名や解説文の記載はありません。その点については、あらかじめご了承いただきたくお願い申し上げます。
最後に氏が手紙に残した、画集についての一文を記します。これが氏の意向であるならば、題名や解説文のない風変わりなこの画集を、きっと空の上で喜んでくれているのでは、と思います。
<画集について(鈴木 登)>
画集というものは迫力に欠ける点は不満だけれども、美術というものに目がなれるようになるという点では、とっても便利だと思います。だから出来たら自分の好きな作家の画集や彫刻の写真集(建築でも陶芸でもなんでも)を買ってきて、この題名は、木とか書いてあるけれどどこにも木なんか見当たらないとか、なんでこの肖像画の髪の毛は真っ青なんだろうかなんて考えないで、何回も繰り返し見て、それから美術館や画廊にでかけて、本物の作品を見たら、ずいぶん楽しく作品を見ることが出来るようになると思います。
「ユズリハ」豆知識
楪、交譲木または譲葉
学名: Daphniphyllum macropodum ユズリハ科ユズリハ属の常緑高木で古名はユズルハ。
花の形態がトウダイグサ科に似るので、古くはトウダイグサ科に含められたが、心皮が 2個(トウダイグサ科は3個)などの違いから、独立のユズリハ科(学名: Daphniphyllaceae) とされた。 APG分類体系ではユキノシタ目に入れられている。
高さは 10mほど、雌雄異株。
葉は長さ 20cmほどで、枝先にらせん状につく。
花は5月から 6月に咲き花被がなく、葉腋から総状花序を出す。果実は10月から 11月に熟し、黒褐色になる。
ユズリハの名は、春に枝先に若葉が出たあと、前年の葉がそれに譲るように落葉することから、その様子を親が子を育てて家が代々続いていくように見立て、縁起物とされ正月の飾りや庭木に使われる。
「ゆずり葉」河井酔茗 (1874年〜1965年)
子供たちよ。
これは譲り葉の木です。
この譲り葉は
新しい葉が出来ると
入れ代つてふるい葉が落ちてしまふのです。
こんなに厚い葉
こんなに大きい葉でも
新しい葉が出来ると無造作に落ちる
新しい葉にいのちを譲つて――。
子供たちよ。
お前たちは何を欲しがらないでも
凡てのものがお前たちに譲られるのです。
太陽の廻るかぎり
譲られるものは絶えません。
輝ける大都会も
そつくりお前たちが譲り受けるのです。
読みきれないほどの書物も
みんなお前たちの手に受取るのです。
幸福なる子供たちよ
お前たちの手はまだ小さいけれど――。
世のお父さん、お母さんたちは
何一つ持つてゆかない。
みんなお前たちに譲つてゆくために
いのちあるもの、よいもの、美しいものを
一生懸命に造つてゐます。
今、お前たちは気が附かないけれど
ひとりでにいのちは延びる。
鳥のやうにうたひ、花のやうに笑つてゐる間に気が附いてきます。
そしたら子供たちよ
もう一度譲り葉の木の下に立つて
譲り葉を見る時が来るでせう。